子どもの歯ぎしりの原因は?放置するとどうなる?|おもと歯科クリニック|大阪府箕面市の歯医者

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子どもの歯ぎしりの原因は?放置するとどうなる?|おもと歯科クリニック|大阪府箕面市の歯医者

子どもの歯ぎしりの原因は?放置するとどうなる?

皆さん、こんにちは。大阪府箕面市のおもと歯科クリニックです。

 

お子さんが寝ているときに「ギリギリ」と歯ぎしりをする音を聞いたことはありませんか?乳歯の生え始めや、永久歯への生え変わりの時期には、歯ぎしりをする子どもが多くいます。「そのうち治るだろう」と放置してしまう方もいますが、実は歯ぎしりにはいくつかの原因があり、場合によっては放置すると悪影響を及ぼすことがあります。そこで今回は、子どもの歯ぎしりの原因や放置するリスク、そして改善方法について詳しく解説します。

 

▼子どもが歯ぎしりをする理由

子どもの歯ぎしりには、いくつかの理由があります。その中でも、生理的なものとして考えられるのが「噛み合わせの調整」です。

 

【理由1】乳歯の噛み合わせを整えるための歯ぎしり

 

乳歯が生えそろう時期や、永久歯に生え変わる時期には、噛み合わせがまだ安定していません。子どもは自然と顎を動かしながら歯をすり合わせ、適切な噛み合わせに調整しようとします。この歯ぎしりは成長の過程で自然に減少することが多く、特に問題視する必要はありません。

 

【理由2】ストレスや緊張による歯ぎしり

 

子どもも大人と同じように、ストレスや緊張を感じることがあります。保育園や学校での環境の変化、友達との関係、宿題や習い事のプレッシャーなどが原因で、無意識のうちに歯ぎしりをしてしまうことがあります。特に、日中に緊張している子どもは、寝ている間に歯ぎしりをすることでストレスを発散している可能性があります。

 

【理由3】鼻づまりや口呼吸との関連

 

鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、舌の位置がずれてしまいます。その結果、噛み合わせに影響を与え、歯ぎしりを引き起こすことがあります。アレルギー性鼻炎や風邪による鼻づまりがあるお子さんは、歯ぎしりをしやすい傾向にあるため注意が必要です。

 

▼放置するのは良くない子どもの歯ぎしり

子どもの歯ぎしりは生理的なものである場合が多いですが、中には放置すると悪影響を及ぼすケースもあります。

 

【リスク1】歯の摩耗や欠損

 

頻繁に強い歯ぎしりをしていると、歯の表面がすり減ってしまうことがあります。乳歯の摩耗が進むと歯の形が変わり、永久歯の生え方や噛み合わせに影響を与えることがあります。さらに、強い力で歯ぎしりをすると歯にヒビが入ったり、欠けたりすることもあります。

 

【リスク2】顎関節への負担

 

長期間にわたる歯ぎしりは、顎関節に負担をかけることがあります。特に、強い歯ぎしりをするお子さんは、朝起きたときに顎の痛みを訴えることがあります。成長期の顎に負担がかかると、顎関節症のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

 

【リスク3】眠りの質の低下

 

歯ぎしりが続くと、深い睡眠が妨げられることがあります。睡眠の質が低下すると、日中に集中力が続かない、機嫌が悪くなる、疲れやすくなるといった影響が出ることがあります。特に、学習や運動に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

 

▼子どもの歯ぎしりを改善する方法

子どもの歯ぎしりが気になる場合、以下の方法で改善を試みることができます。

 

【方法1】ストレスを軽減する

 

ストレスが原因の歯ぎしりには、リラックスできる環境を整えることが大切です。就寝前にゆっくりとお風呂に入る、絵本を読む、リラックスできる音楽を聴くなど、リラックスできる習慣をつくるとよいでしょう。また、子どもの話をしっかりと聞いてあげることで、不安やストレスを和らげることができます。

 

【方法2】鼻づまりのケアをする

 

鼻づまりがある場合は、耳鼻科を受診して適切な治療を受けることが大切です。室内の湿度を適切に保ち、ホコリやアレルギーの原因となる物質を減らすことで、鼻づまりを改善できることもあります。

 

【方法3】噛み合わせをチェックする

 

永久歯が生え始める時期には、噛み合わせが変化します。極端な歯ぎしりがある場合は、歯科医院で噛み合わせのチェックを受けることをおすすめします。必要に応じて、マウスピースを使うことで歯や顎への負担を軽減できることがあります。重症例に関しては、小児矯正が必要となるかもしれません。

 

【方法4】規則正しい生活習慣を身につける

 

睡眠不足や生活習慣の乱れは、歯ぎしりの原因になることがあります。決まった時間に寝る、バランスのとれた食事を摂る、適度に運動をすることが大切です。規則正しい生活を送ることで、歯ぎしりの頻度が減ることがあります。

 

▼まとめ

子どもの歯ぎしりは、成長過程で自然に起こることが多いですが、放置すると歯の摩耗や顎関節への負担などの悪影響を引き起こす可能性があります。特に、強い歯ぎしりが続く場合は、ストレスや鼻づまり、噛み合わせの問題が関係していることもあるため、早めに対処することが重要です。適切なケアを行いながら、必要に応じて歯科医院で相談することで、お子さんの健康な成長をサポートしましょう。

 


記事の監修
おもと歯科クリニック
院長 尾本直大
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